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立会売買の概要

1. 売買の流れ

本所における有価証券の売買は、投資家が委託した売買注文等を会員証券会社が本所市場に発注し、本所が規則等に基づき売買の成立を決定することにより行われます。また、売買が成立した注文については、本所より会員証券会社に通知され、当該会員証券会社は投資家へ連絡します。併せて成立した値段等は、本所より「相場報道システム」を通じ証券会社や投資家等へ提供されます。

過去には、立会場において人手(場立ち)により行われていましたが、2000年8月より、本所のほぼ全ての売買が「売買システムによる売買」に移行され、立会場における売買は廃止されました。

2. 売買の行われる時間

休業日=土日、祝祭日、年始3日間、12月31日

有価証券の区分 売買立会時
株券
転換社債型新株予約権付社債券
債券

3. 売買の種類

本所における売買の種類には、普通取引、当日決済取引、発行日決済取引の3種類があり、このうち普通取引が基本的な売買の形態で、売買を行った日から起算して3日目に決済を行います(T+2)。

4. 売買締結の方法

売買の仕組み
本所では、大量の売買取引を公正かつ円滑に処理するため、売買システムを利用した取引に関するルールを定めています。
具体的な仕組みは、顧客【甲】が【A】証券会社に、ある銘柄の売り注文を出し、一方顧客【乙】は【B】証券会社に同じ銘柄の買い注文を出したとすると、これらの注文は証券会社から売買システムに発注されます。発注された注文は、売買システムの板(イタと呼ばれる注文控)に登録されます。この板の上で売買が成立すると証券会社に通知され、証券会社は顧客へ報告します。
値段決定方法
売買システムにおける値段の決定方法は「ザラバ方式」と「板寄せ方式」の2方式に分かれます。

(1)ザラバ方式

価格優先
売り(買い)注文は、最も低い(高い)値段の注文が他の注文に優先する。
また、成行注文は指値注文より優先する。
時間優先
同一値段の場合は、時間的に早い注文が優先する。
という競争売買の原則に従って、立会中継続して売買を成立させる方法です。
※ザラバとは
始値(寄り付き)から終値までの間の取引時間をいいます。

(2)板寄せ方式

売買立会の始めの約定値段(始値)または、売買立会終了時における約定値段(終値)を決定する場合などに用いられる方法です。それまで出された注文は同時注文として取り扱い、価格優先の原則に従って順次対当させながら次の3つの条件を満たす値段を求め、その値段を単一の約定値段として売買を成立させます。

  • 成行注文(値段はいくらでもよい注文)の全部消化
  • 約定値段に満たない売り注文および約定値段を超える買い注文の全部消化
  • 約定値段の売り注文または買い注文の、いずれか一方の全部消化

5. 売買の管理

本所は、前記のとおり売買の成立を決定するほか、当該銘柄の注文状況や売買高の状況等を日々監視し、投資家保護の観点から公正かつ円滑な流通を図れるよう管理しています。